ジェモテラピー勉強会へ

先日、メーカー主催の勉強会に出席してまいりました。

テーマは「ジェモテラピーと頭痛について」です。

 

勉強会にはオーガニックショップの販売員の方や医療職の方などが参加されていました。

今回簡単にですがジェモテラピーについてご紹介したいと思います。


早速ですがジェモテラピーとは。

 

植物の蕾や新芽の成分を抽出したジェモエキスを用いた自然療法の一種です。


ベルギーの医師であるP.Henryが1960年代に初めて研究したことにはじまり、現在もさらに数々の医師たちによって科学的研究が進められ、ジェモテラピーは植物療法・自然療法の一つとして確立されています。

 

植物の蕾や新芽にはこれから発芽・成長し形を作るための栄養・微量元素や情報、エネルギーが詰まっています。

このような成分を抽出するためには水-エタノール-植物性グリセリン溶媒が用いられます。

 


それぞれ

水には・・・水溶性ビタミン、酸、大部分のフラボノイド、ミネラル、タンニン
エタノール・・・にはアルカロイド、酸、ヘテロサイド、グルコシド、ビタミン

グリセリンには・・・ろう、フェノール、精油、フラボノイド、ゴム質、色素成分(ポリフェノールなど)

 

が溶解します。グリセリンは安定剤としての役目もあります。


いろいろな種類の植物のジェモエキスが作られており、用途も様々です。

ジェモエキスは水にうすめて飲みます。(メーカーにより濃度が異なりますので1回に何滴分飲むのかは製品の指示に従う必要があります。)



ジェモテラピーに限らず植物療法に共通していることなのですが

植物の持つ作用は、科名やPhytosociologie (植物社会学)に基づく群生の性質と関連がみられます。


 例えば一般的に湿った土地を好むシラカバ(バーチ)は、水分を根からたくさん吸い上げて巡らせます。

人の体に当てはめると、水が溜めやすい体質の人はシラカバを用いることで水分排出(ドレナージュ)を促進することができます。


ちなみにフランス語ではTerrain (テラン)という言葉を「土地、土壌、下地」という意味と人の「体質、気質、素地」という意味の両方に用います。面白いですね。


 

そしてさらに、科名や植物群生に基づくグループは、炎症や病態の進行により変化する血清蛋白のどの分画に対して作用するのかが研究されていて、関連付けることができるそうです。

 

血清蛋白:

アルブミン(炎症で減少)

α-グロブリン(炎症性)

β-グロブリン(電解質やビタミン、ホルモン等の運搬)

γ-グロブリン(抗体)

 

 この辺りのジェモテラピー理論は書ききれませんが、今回のテーマに沿ったジェモエキスとして紹介されたものをまとめておきます。


  • カバノキ(Alnus glutinosa L.)
    含有成分:カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、カフェイン酸…
    作用:血行促進、ドレナージュ作用、抗炎症作用、血小板凝集抑制…

  • カシス(Ribes nigrum L.)
    含有成分:アカセチン、イソケルシトリン、カフェイン酸、カテキン、クマリン酸、エピカテキン、没食子酸、ミリセチン、ケンペロール、ケルセチン、精油(モノテルペン類)…
    作用:抗炎症作用、抗酸化作用、コルチゾン様作用、アダプドゲン作用(刺激剤ではなくバランスが崩れた状態の正常化作用)、ほかのジェモエキスの作用を高める、ドレナージュ作用…
     

  • ローズ(Rosa canina L.)
    含有成分:エラグ酸、没食子酸、シリング酸、ルテイン、ケンペロールイソケルシトリングルコシド、マンガン等微量元素、リコペン…
    作用:抗炎症作用、アレルギーの改善 

 

 頭痛の原因はストレス、血行不良、水分代謝の低下、消化不良、肝機能の低下、ホルモンの変化、アレルギー、神経性のものなど、様々です。
ジェモエキスに含まれる多くのポリフェノールやミネラルなどが相乗して体に働きかけることで、痛みや体質の改善に役立つのだと納得しました。


今後もジェモテラピーについて深く学んでご紹介したいと思います。