PMSのためのフィトテラピー

PMSは多くの女性が経験している症状です。

私も20代の頃、悩んでいました。お腹が張ったり意味もなくイライラし、仕事に支障を来したり。

人により症状は様々です。


まずは食事の栄養バランスを見直すこと、生活習慣を見直すことからはじめましょう。

(アルコールやタバコが悪影響を及ぼすのはいうまでもありません。)

PMSに限ったことではありませんが、加工食品の摂りすぎではビタミンやミネラルなどの栄養素が不足してしまいます。添加物などの代謝にもビタミンやミネラルを消費してしまいます。体の機能調整に必要な分が足りなくなってしまいます。

 

PMSの症状が見られる方の多くにマグネシウム不足が見られるそうです*。マグネシウムは体内の酵素や神経系、筋肉の働き、糖質や脂質、たんぱく質の代謝など多くの機能に関与しています。

マグネシウムと一緒に働くビタミンB6も補うとよいでしょう。(マグネシウムとカルシウムは拮抗しています。マグネシウムとカルシウムを1:2のバランスで摂ることが推奨されています。)

 そして神経伝達物質セロトニンの材料になるアミノ酸、トリプトファンを多く含む食材を摂ることも大切です。

 

マグネシウムを多く含む食材:アーモンド、玄米、豆腐、ごま、ひじき、ほうれん草など

トリプトファンを多く含む食材:ヒマワリの種、筋子、肉類、アーモンド など


そのほかの対策として

 

ストレスの軽減

ストレス状態が続くと自律神経系や内分泌系の働きが乱れ、食物の消化吸収や栄養代謝、ホルモン分泌調整などに支障をきたします。


うっ血を改善する

血が巡らないことには体の機能は正常に働きません。

骨盤内の血行が悪いと子宮や卵巣の機能が低下してしまいます。そうするとホルモン分泌調整(脳下垂体前葉から分泌されるFSH、LHと卵巣から分泌されるエストロゲン、プロゲステロンのフィードバック関係)がうまくいかなくなりますので、ホルモンバランスが崩れてしまうことにもつながります。


ストレス対策やうっ血の改善はフィトテラピーやアロマテラピーが助けになってくれます。

また、PMSはプロゲステロンの不足が起因してることも知られています。植物性プロゲステロン(フィトプロゲステロン)を含む植物も役立つでしょう。

 

  • うっ血の改善:赤ブドウ、ハマメリス、レディースマントル、精油ではサイプレス、サンダルウッド、パチュリーなどを使ってマッサージをするのも効果的。

 

  • フィトプロゲステロンを含む植物:チェストベリー、メリッサ、レディースマントル、ヤロー

 

  •  ストレスの改善:鎮静作用、リラックス作用の知られる精油を活用する。またアダプトゲンとして知られる食材や植物を摂る。(アダプトゲンについては次回詳しく書きます。)

 


フィトテラピーでは植物を「薬」に置き換えて使うのではありません。

必ず、食事や生活習慣の見直しながら、植物の成分も補うことが大切です。

ですから、対策としてはここに書ききれないこともあります。

どんなことを改善したらよいか、薬剤師の立場でどのようなアドバイスができるかを考えて行きたいと思います。

 

参照

 *DR ARNAL:《LE DÉFICIT EN MAGNÉSIUM EST COMMUN À PRESQUE TOUS LES SPM》

http://www.thierrysouccar.com/sante/info/dr-arnal-le-deficit-en-magnesium-est-commun-presque-tous-les-spm-2056参照日2015/10/26